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地理と地質学

地理位置

地理位置

澎湖群島は古来、東アジアの交通の要衝でした。また漢人が海を越える際の中継地でもありました。

 

澎湖群島の南北は長さ約60キロ、東西は約40キロあります。東端は査某嶼、西端は花嶼、南端は七美嶼、北端は目斗嶼です。

 

澎湖群島は黒潮の支流域に広がっており、海洋資源は豊かです。百余の島のうち有人は20に過ぎません。群島総面積は約127平方キロで、面積の大きい順に並べると馬公本島・西嶼・白沙・七美・望安となります。海岸線の総延長は320キロに達します。

地質地形

地質地形

放射性年代測定によると、澎湖群島は800万年から1700万年前にすでに原始の地形が誕生していたそうです。一千万年前後の海蝕・風化作用を受けて、現在の独特の地形や地質が形成されてきました。

 

プレート運動によって地殼に亀裂を生じ、高圧・高熱のマグマがその内より噴出し、海水や空気に接触して冷却され凝固します。地盤の沈下と隆起を幾度か繰り返すうちに澎湖群島が形作られてきました。

 

熔岩流が冷却する際のさまざまな要素が影響して、玄武岩に柱状節理や板状節理と呼ばれる奇景を生みます。南海ゾーンの桶盤嶼はそそり立つ柱状の玄武岩で知られます。東北海の鶏善嶼・錠鉤嶼・小白沙嶼の三つの島は、玄武岩自然保留地区に指定されています。

澎湖の島々の海岸線はミミズが這ったように出入りしています。海蝕・海崖などの海岸の変化は激しいものがあり、例えば「風櫃聴濤」と呼ばれる風櫃の海食洞やクジラの伝説が伝わる「小門鯨魚洞」などがその典型として知られています。

 

澎湖群島の大部分の島は平坦ですが、四周は急峻な断崖に囲まれています。各島の平均高度は20メートルから50メートル前後で、最高の猫嶼でもせい ぜい70メートルです。全体に北へ行くほど低くなり、最北端の目斗嶼は僅か15メートルに過ぎません。遠くの海上から島々を見れば、まるでお盆を伏せたよ うに見えるはずです。

猫嶼

猫嶼

小門嶼

小門嶼

澎湖は東北の季節風が強いことで知られ、岩石の一層一層がしだいにはがれてタマネ ギ状に風化していく地形が見られます。七美嶼には雨水が泥層を浸食した珍しい地形が、また西嶼小門嶼には北に向かってめくれあがった岩壁や傾斜が随所にみ られます。さらに風が運んできた海砂が傾斜上に堆積した蒔裡ビーチの砂丘も興味深いものです。また多くのビーチの砂は海流によって運ばれてきた珊瑚や貝 殼・岩石の屑によって形成されています。

 

澎湖の地質や地形は変化に富み、創造した神の美感に感服しますが、我々にとっては貴重な自然教室になっています。

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