査母嶼灯台は澎湖県湖西郷龍門村のちょうど南東、約3.5キロの査母嶼にあります。澎湖諸島の最東端であり、満潮時の島の面積は約0.0586平方キロメートルになります。島の北から南方向を望むと、まるで後ろ髪の長い胸のふくらんだ眠れる美女が仰向けで海に横たわっているかのように見えます。
査母嶼から南東6海里の六尺礁は最も危険な暗礁で、清の時代には我が国の兵員輸送船が座礁し沈没したこともあります。干潮時は露出している礁が満潮になると水没するため、座礁による沈没がしばしば発生しています。
1912年の灯台設置計画では莫大な費用がかかる困難な工事になると予想されたため、灯台は査母嶼に設置されることになりました。八角形のレンガ造灯台は1913年に完成し、塔自体の高さは13.4メートル、ライトの高さが24.7メートル、外観は白と黒のストライプ模様に塗られています。第二次世界大戦では連合軍による爆撃で破壊されましたが1948年には修復され、光を取り戻しました。6秒ごとに白い閃光を放つアセチレンランプの光度は1200カンデラでしたが、1958年に860カンデラに修正されました。また自動化された灯台には多方向への金属レーダー反射器が備えられています。看守はおらず無人の査母嶼灯台は漁翁島灯台の管轄になっています。