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乞亀祭り

乞亀祭り

初期の文献―判胡建偉の《澎湖紀略》では次のように記載されています。「元宵節が近づくと、各家庭では13日夜から門に提灯が掛けられ、15日夜までにお供え物の料理が用意されます。家族みなで食事をし、銅鑼を打つ音も聞こえ、賑やかなことこの上ないです。廟には花でできた人形が飾られ、神の承諾を得た者は花を持ち帰ることができます。この人物は翌年の元宵節に新鮮な花弁を用いて人形を作り、お礼参りをします」。文献にあるように、当初は花を用いていましたが、現在は亀をシンボルとしたもので平安や健康、蓄財を祈願します。

「乞亀」とは?

澎湖では亀によって平安を祈願します

亀は四霊の一つで、澎湖では亀によって平安を祈願します。しかしこれは本物の亀ではなく、糯米で作った物を用います。その様式は時代によって変化しており、最も古いものは「鳳片亀」、「糯米亀(糯米の亀)」と呼ばれるもので、現在は「金銭亀」、「金亀」「糯米亀」、あるいは「果凍亀(亀ゼリー)」といったものです。人々は元宵節前日にこれらを製作し、廟に供えます。

廟に赴いたら、「茭」という三日月型の道具で神意を占い、神の承諾を得た者は「麺亀」を持ち帰ることができます。これはその人が一年平安で健康的に暮らせることを意味しています。翌日には恩返しに倍の数の麺亀を捧げ、幸福が次の人に続くように祈ります。 乞亀祭りの主催者は前年よりも大きくて質のよい「麺亀」を作ろうとします。このため、乞亀祭りは年々盛大になっていきます。近年では麺亀が食べきれないと無駄になってしまうということで、澎湖天后宮では1千斤以上の「米亀」に改めました。これの方が保存しやすいからです。

 

元宵節の期間、澎湖列島の大小さまざまな廟では提灯が飾られます。馬公天后宮では大勢の善男善女が媽祖の御輿をくぐってお参りにやってきます。澎湖人の信仰心の厚さを見ることができます。

乞亀祭り

  1. 時間:元宵節(旧暦1月15日)期間に盛大に行われます
  2. 場所:馬公市天后宮、馬公市正義街1号
  3. アクセス:馬公空港から県道204号線をまっすぐ進み、仁愛路を通過すると正義街へ到着。
  4. ルート:中央街-四孔井-施公祠-萬軍井-澎湖天后宮-順承門。「北に天燈、南に蜂炮、東に寒単、西に乞亀」と称せられる、台湾における元宵節の四大行事のひとつです。また、澎湖天后宮における重要な元宵節のイベントでもあります。
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