観音亭は南海観世音菩薩を祀っており、澎湖を代表する古い廟です。観音亭は信仰の中心であるばかりでなく、かつては重要な戦略的な場所でもありました。この一帯は大山嶼が守れ、また漁翁島と白沙郷も望むことができます。1622年にオランダの統治が始まる前の段階で、すでに軍隊が駐屯した記録があり、後の鄭氏明朝、清朝時代にも軍事的な配置が見られました。
300年あまりの歴史を誇る観音亭は、幾度も改修を経てきました。最初に建立されたのは1696年で、古鐘亭の古鐘もこの時に設置されました。1885年の清仏戦争の時に一度破損し、廟内の文物と二体の観音像、十八羅漢像等すべてが略奪されました。その後、1891年に澎湖水師鎮総兵・呉宏洛が銀両を寄付して再建しました。1923年、日本統治時代に澎湖新庁舍が落成した時、もともと澎湖庁総鎮署の衙前にあったもち米の材質で造られた獅子もここに移され、1959年の改築の時、左側の望潮亭が増築されたことで、台湾海峡の潮の起伏とともに、台湾八景の一つである「西嶼夕霞」と呼ばれる美しい夕陽も見ることができるようになりました。
今日の観音亭レクリエーションエリアは、水と親しむレクリエーションエリア、国際ヨットレースセンター、児童遊園地などのスポーツレジャー施設があり、住民や行楽客に人気のレジャースポットになっています。
アクセス情報
23°34'3.32400"N 119°33'43.45200"E