「毋忘在莒(莒に在ることを忘れるなかれ)」と書かれた目立つ石碑が立っているのが、台湾で最も古い眷村 篤行十村です。木造の日本式の宿舎が並び、改築と修繕を通じてカルチャー・クリエイティブ・パークに生まれ変わりました。地元の芸術家の手によるさまざまなインスタレーションが、魅力を放っています。パーク内には、昔懐かしい雑貨屋やレトロな旅館、カフェなどレクリエーションスポットもあり、人々の行楽スポットとなっています。
篤行十村の前身は、日本統治時代の澎湖島要塞司令部と馬公重砲兵大隊の士官宿舍でした。第二次世界大戦が終わった後、国民政府により接收され、澎湖防衛司令部の士官眷属用宿舍となり、「篤行十村」と命名されました。篤行十村は、歴史的な文化と人文景観の特色を兼ね備えており、澎湖県政府は眷村文化を伝承するため、2007年に澎湖県の歴史建築として公告し、「眷村風貌特定専用区」として計画されました。
今日、澎湖に残された完璧な日本式の宿舎は、篤行十村だけとなりました。改修された後の木造建築は、書店になるなど、それぞれ活用されています。このほかに、キャンパスフォークソング「おばあちゃんの澎湖湾」を歌った歌手の潘安邦さんや、シンガーソングライターの張雨生さんの旧居などもあり、館内には耳に親しんだ音楽が流れ、彼らの成長や創作の軌跡を辿ることができます。
アクセス情報
23°34'14.26800"N 119°34'38.85600"E