西嶼西臺は清の時代に劉銘伝が建てた砲台です。1884年清仏戦争の際にフランスの将校クールペー(Courbet)率いる遠東艦隊が澎湖列島を攻めた際には、劉銘伝が奮戦し台湾の安全は守られました。清仏戦争の講和後、劉銘伝は澎湖の防衛を強化しました。当時、現在の澎湖県西嶼郷外垵村に四台の砲台が置かれましたが、かなりの規模の大きい工事であったため、工事は難航を極め、1888年7月にやっと完成しました。
西嶼西臺は窪んだ場所に建てられており、四方を城壁に囲まれています。中には石で積まれた壇があり、ここに砲台が設けられています。壇の下はトンネル式になっており、山字型に配置されています。入口にはアーチ型になっており、上方に「西嶼西臺」と書かれています。現在台湾全土で保存が最も完璧な歴史的価値のある砲台とされています。
アクセス情報
県道203号線を約1時間進むと到着。
23°33'51.98400"N 119°29'22.67880"E