虎井嶼は、澎湖群島で七番目に大きな島です。虎井はかつて好井と呼ばれ、虎井の東山に位置する岩層が自然に崩壊して形成された深い穴があります。
穴のなからは地下水が湧き出し、水質は甘く、地元の人たちからは「好井」と呼ばれていました。ある日、島の女性が子どもを連れて「好井」に水を汲みにきたところ、子どもが誤って井戸に落ちて溺れ死んでしまいました。そこで村人は、警告の意味を込めてこの井戸の名称を「虎井」に改めましたが、一説には閩南語の「虎」と「好」の発音をかけたため、とも言われています。
虎井嶼の柱状玄武岩は、桶盤嶼のそれとよく似ており、玄武岩の柱状の筋目が険しい崖となって並ぶ様子は、まるで巨石林に迷い込んだような壮大さを感じさせます。玄武岩の下側は傾斜地に草原が広がり、ヤギの姿を見かけることができ、立派な柱状玄武岩とともに絶景を演出しています。虎井嶼の壮観な柱状の玄武岩の景観は、北回帰線の北緯23.5度が走る場所に位置しており、2020年には台湾を代表的する田舎町の一つに選ばれました。
アクセス情報
23°29'26.01600"N 119°31'40.00800"E