桶盤嶼の西南の海岸にある海蝕台地は、、波食棚などの名称でも呼ばれますが、その名の示す通り、絶え間なく打ちよせる海の波に侵食された結果、断崖が崩れ、海面とほぼ同じ高さの平坦な台地となったものです。この海蝕台地には座が一つあります。これは海底火山の噴火口で、周りが海水に侵食されて窪んだことで、中央部分の丘が突出し、遠くから眺めるとまるで蓮花座のようにみえることから、このように名付けられました。地元の人たちは、これを「蓮花台」と呼んでいます。
蓮花座の外回りは玄武岩で囲まれており、その中間部分は満潮の時になると海水が残り、海水に侵蝕された玄武岩が縞模様の痕跡のように映ります。ちょうど干潮の時に重なると、海水が引いた後の蓮花座の全貌を目にすることができます。それはまるで水に浮かぶ蓮の花のようで、もし黄昏の霞が立ち込めていれば、まるで仙境に身を置いたかのような錯覚を覚えるかもしれません。
アクセス情報
23°30'44.82000"N 119°31'17.61600"E