池西の柱状玄武岩は、西嶼郷の西海岸線の中段あたりにあり、深い黒色で、北に進むほどに褐色がかってきます。色のほかに、ここの柱状玄武岩は変化に富んでおり、直立したもの、湾曲したもの、横になったものや斜めに傾いたものなど、多種多様な姿を見せています。
堂々たる柱状玄武岩は、火山が爆発した時に高温のマグマが水や空気に触れて冷卻收縮したことで生まれるため、表面には柱状の裂け目が生じることで、このような景観となりました。かつて、池西の柱状玄武岩の上には、養殖池があり、雨の降った後や養殖池が排水した時に、水が岩を伝って流れ落ちる様子が滝のように見えたことから、池西岩瀑とも呼ばれていました。池西岩瀑の名称は、岩石の湾曲した構造を伝って水が奔流のように海に流れ込むことに因むと言われています。
池西岩瀑の下にある九孔池は、最近人気のスポットです。ここも、澎湖の多くのスポットと同じく、いつでも鑑賞できる場所ではありません。満潮の時には、玄武岩の柱しか見ることはできません。しかし干潮の時には一つ一つの九孔池をすべてみることができ、ここで初めて石滬まで歩いて行って、海の景観と柱状玄武岩の全貌を目にすることができるのです。路面は滑りやすいので、移動の際にはどうぞ気を付けてください。
アクセス情報
23°36'14.07600"N 119°30'8.96400"E