澎湖跨海大橋は全長2,494メートル、白沙、西嶼の二つの島の間にある吼門水道を跨っています。ここは水流が急で、その速さは毎秒3メートルに達すると言われており、澎湖海域で二番目に危険な水流です。冬の東北季節風が吹く頃になると、さらに水の勢いが増し、船の航行が困難になります。このため、1965年に跨海大橋の建設が開始され、1970年に完成しました。これにより漁翁島への交通問題が解決されました。その後、橋梁の腐食が激しく、崩れ落ちてしまいましたが、1984年に陸堤の幅が拡張され、1996年には二車線の新しい橋が完成しました。この新しい橋は遠くから眺めると、海上にかかる長い虹のように見え、観光的価値を有しているだけでなく、西嶼と白沙の交通をスムーズにしています。現在も大橋の北側海域には初期の跨海大橋のコンクリート柱と骨組みが残っており、西嶼側にはまだらになっている橋脚があり、これらはかつて西嶼の電力が高電圧線で海を跨って輸送されていたことを伝えており、すでに引退した古い橋が過去に多大な貢献をしたことを伝えています。
大倉嶼-跨海大橋を眺めるベストスポット
大倉嶼は澎湖の馬公、白沙、西嶼の三つの島に囲まれた内海に位置し、「澎湖内海の真珠」という美くしい名称を持っています。大倉から跨海大橋を眺めると、まるで空に長い虹がかかっているかのようで、一面に広がる海を余すことなく眺められます。大倉嶼へは船で馬公の重光里(後窟潭)からは約20分で到着できます。大倉嶼は澎湖の内海で唯一人が居住できる島嶼です。大倉の付近は澎湖でも有名な内海漁場であったことから、かつては「大魚倉」と呼ばれていました。大倉嶼周囲の海岸は緩やかで、干潮時には広々とした潮間帯が現れます。その中に特色ある5つの大型「石滬(魚を捕るための石垣のワナ)」があります。
アクセス情報
23°38'53.91600"N 119°32'47.00400"E