現在澎湖の石滬(魚を捕まえる為のワナ)は総数558個あまり、そのうちの88個は吉貝嶼の周囲にあります。吉貝嶼の石滬は世界一の密度を誇るばかりでなく、当地の先民たちはこれらで生計を立て、子孫たちに代々伝えてきました。こうしたことから、吉貝嶼は「石滬の故郷」とも呼ばれています。
七美嶼にはひとつだけ石滬がありますが、ハートを2つ重ねたような形をしているため、「雙心石滬(二つのハート形をした石滬)」と呼ばれ、人気観光スポットとなっており、近年連続して澎湖絶景の一位に選ばれています。雙心石滬は玄武岩と珊瑚礁を利用した伝統的な石垣で、これに魚を誘い入れて捕獲します。現在、漁獲高は以前に比べて減少していますが、この雙心石滬はハートとハートが繋がっている形から、訪れるカップルが後を絶ちません。
雙心石滬は澎湖列島にある石垣の中でも、最も完全な形を保っています。見に行かく場合は、ぜひ事前に引き潮の時間を確認してください。そうすれば、完全なハート形の石滬を見て頂けます。
澎湖石滬フェスティバル
澎湖石滬フェスティバルはとても賑やかな行事です。芸能人による開幕儀式やパフォーマンスが行われるほか、石滬漁法という伝統的な漁法を体験できます。この漁法は引き潮の時に石垣の持ち主と一緒に中に入り、石垣内に追われた魚の群れを捕まえるというものです。このイベントは澎湖グルメフェスティバルと同時にとても盛大に行われます。石滬は澎湖が誇る人文観光資源であると同時に、澎湖観光を盛り上げる起爆剤になっています。
アクセス情報
23°13'12.79200"N 119°26'49.09200"E