澎湖地区の多様な生態資源は、観光レジャー開発の大きなポテンシャルを秘めています。資源との永続的発展を考慮し、本処は、澎湖地区で新たなボランティアサービスと旅行イベントを推進、参加者に作業を通じて一般的な有料のエンターテインメントに代わる体験をお届けできることを期待しています。現地の自然と文化環境に溶け込み、直に島の生態保護育成作業に取り組むことができ、さらには現地住民の周囲の環境に対する関心をも喚起し、地域の発展と生態保護育成という目標達成を目指します。

そこで、本処は国立澎湖科技大学に今(2015)年7月と10月の2回にわたる「2015澎湖地区ボランティア旅行イベント-嵵裡海洋文化造芸術」の開催を依頼しました。各回のイベントは6泊7日で、それぞれ国内ボランティアと海外ボランティアを募集対象としています。イベントは嵵里集落での開催となっており、これは主に、嵵裡地区が澎湖の典型的な漁村地区であり、独特の海の文化や伝統的な漁村文化を踏襲、保存しているためです。昔から澎湖に暮らす人々にとって、嵵裡ビーチは学生時代の思い出の場所。20数年前は非常に人気のスポットで、澎湖で最も有名な海水浴場でした。澎湖の他のビーチが発展するにつれ、嵵裡ビーチからは次第に人々が離れていきましたが、人気が過ぎ去った後の嵵裡ビーチはより漁村の風情があふれる場所となりました。今回のボランティア旅行イベントは、嵵裡地区にとって画期的なチャンスです。今回のイベントを成功させることで、嵵裡地区をPRし、既存の特色と合わせて地区を変化、活性化へと導き、澎湖が台湾旅行の新たな注目スポットとなることを期待しています。

現時点で、第1回の国内ボランティア旅行イベントは、今(2015)年7月2日から7月8日に無事完了しました。ボランティアの参加者の方々には、イベント期間中に伝統的な漁村の生活を体験しながら、現地住民の地区のインスタレーションアートの設置を手伝っていただきました。また、地区イメージをもとにした、嵵裡の入口壁のイメージ作り、干物を使った文化壁のペイント、嵵裡地区の地図デザイン、地引網のインタラクティブ壁の設置等を行い、イベントは素晴らしい成果を収めています。

まもなく澎管処は、第2回海外ボランティア募集活動を行います。満18歳で、外国籍のパスポートをお持ちの方が主な募集対象です。予定募集人数は15名で、イベント期間は(2015)年10月2から10月8日まで。即日よりインターネットにてエントリーを受け付け、締め切りは9月14日です。予定募集人数を越えた場合、応募者の専門スキルや活動経験等をもとに選考を行い、後日エントリー採用リストを発表、通知します。