澎湖は台湾で北回帰線が走る三つの県のうちの一つで、最も西側に位置しています。北回帰線は、澎湖の虎井嶼の南方海域を通っており、虎井西山公園は最も北回帰線に近い陸地だといえるでしょう。
澎湖国家風景区管理処は2016年、ここに追日大道を開設しました。全長およそ55メートルの歩道には、北回帰線が走っている世界16か国の地図とそれらの国の国旗と国名が書かれた石板やレリーフが嵌め込まれています。装飾に止まらず、教育的な意義も備えており、一目で北回帰線がどの国を走っているかを知ることができます。
追日大道を歩いていると、終点にある両手の彫塑が見えてきます。季節の変化や太陽の照らす角度によって、両手に映し出される影が変わります。もし時間と角度が合えば、巨大な両手が太陽に映える情景が見えることでしょう。
ここには、他にもいくつか北回帰線が通っていることを示す石碑画があり、虎井の村落や青い海がその背景に広がります。なかでも「23.5度、我は澎湖にあり」と書かれた階段は、記念撮影の人気スポットで、北回帰線を通過した記念になることでしょう。
アクセス情報
23°29'11.04898"N 119°30'51.87658"E