林投から東に向かうと、近年、御来光観賞スポットとして人気の澎湖最東端集落「菓葉」に着きます。ここは菓葉は湖西郷東部にある素朴な漁村で、「菓葉」とは植物の一種で、明朝初期にはこの集落一帯に菓葉の林が広がっていたということで、澎湖にある90の村落の中で、初めて植物名が村名になりました。冬至には菓葉集落に住むの『許』姓の人たちによって祖先を祀る「軟筵」という伝統的な催しが行われます。
村の東北にある小高い丘は日の出観賞のベストスポットとされていますが、この集落のどこからでも美しい御来光を拝む事ができます。集落から見る日の出は山から見るものとはまた異なった趣があります。山から見えるような雲海はありませんが、その代わりに穏やかな海が見渡せます。太陽が昇ってくると、さまざまな色合いの赤霞が頭上に広がり、静寂から醒めたかのようになります。
夏の晴れ上がった日には、遠くに台湾本島の中央山脈の輪郭が眺められます。朝日が山の陰から昇ると、海上の鶏善嶼や錠鉤嶼が黄金色に輝きはじめ、何とも言えない美しさとなります。日の出以外にもここには石造りの老家屋など、たくさんの文化遺産が見られます。
「菓葉の御来光」と「西嶼の夕霞」は澎湖の二大絶景で、中でも「菓葉の御来光」は澎湖八景の一つでもあります。菓葉で日の出を見る場合は、事前に日の出の時間を調べておきましょう。日の出の瞬間はあっという間なので、道のりも考慮した上で、早めに出発されることをお勧めします。
アクセス:馬公市街から県道202号線沿いに東へ進むと、菓葉観日樓に到着。
住所:澎湖県菓葉村菓葉漁港の付近
費用:参観無料ですが、費用が必要になるど、変更があった場合は現地の公告が基準となります。
時間:馬公市街から菓葉村までは車で約30分の道のりです。日の出を観賞する場合は、天気と日の出の時間を事前に確認してください。
アクセス情報
23°34'43.82400"N 119°40'51.34800"E