赤い色で書かれた「龍」の文字と、落ち着いた字体の「門」の字が見えますか？ここ龍門閉鎖陣地は、かつて「裡正角地下指揮所」と呼ばれた場所で、又の名を「湖西龍門南崁閉鎖陣地」と言い、かつては重要な軍事拠点でした。

澎湖県政府は軍から引き接いだ後、軍事文化スポットとして整備し、2020年10月の竣工後、実用化されました。主に外部の景観施設パークと内部の龍門坑道から構成されています。

坑道の外には、澎湖古八景にちなんだスチール・エングレーヴィングの芸術作品があり、「龍門に魚が跳ね、鼓浪を見る」と名付けられたこの作品は、スチール・エングレーヴィングの材質を使うことで、国軍の頑強な精神を表現しています。坑道のメイン構造は日本植民地時代に建造されたものです。全長705メートル、幅はおよそ60から80センチメートル、高さはおよそ２メートルで、150人の歩兵を収容できます。

機関銃用のトーチカや砲弾用のトーチカ、地下指揮所やレーダーステーションなどの施設は、国民政府軍がここを接収した後に増築したものです。このほかに、弾薬庫や厨房、兵棋演習室、警戒兵ステーションなどの施設もあります。

兵棋演習室では、澎湖の芸術家・鄭美珠の色彩壁画を鑑賞することができます。テーマは、乙未戦争当時の日本軍による上陸戦の模様や日本統治時代に村民を徴用して坑道を掘った時の様子、龍門の地図など、多岐にわたります。