西嶼郷赤馬村、緝馬湾東港の高台には、五孔頂砲台の遺跡があります。砲台の石壁に五つの四角い窓が開いており、ここからと外海の敵情を観察したことから、五孔頂砲台と呼ばれています。
清朝の光緒年間に澎湖に派遣された水師総兵・呉宏洛が澎湖城を築いた後、1888年ごろに西嶼で五ヵ所の砲台を築きましたが、緝馬湾の砲台はそのうちの一つです。砲台の下にあるトーチカは、山の曲線に沿って造られた地下の建築物で、両方の出入り口にはそれぞれ上り下りに使われる道が設けられています。今は砲台の残骸しか残っていませんが、トーチカは幾度かの修繕を経て強固な構造が残されています。
五孔頂山のふもとには、長さおよそ600メートルの砕いた石と木桟を使った歩道が山頂まで伸びています。およそ10分から15分で山頂に到着できますが、歴史と風光明媚な特色を兼ね備えた歩道です。
山頂には、観海亭と眺望台があり、ここから澎湖湾の絶景をながめることができます。山頂からの展望はとても素晴らしく、海面からの日の出のほかに、夕方時には馬公港に船が入港する様子も見ることができます。夜には漁火がともる夜景とともに、いっぱいに広がる美しい星空を眺めることもできます。
アクセス情報
23°34'50.19600"N 119°30'40.24800"E