「響く波の音・澎湖探索」を発表、澎湖の生態と文化が織りなす島の物語が映像に!
113-12-31
資訊組
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古くから「聖なる島」と呼ばれる澎湖。現在では世界中の旅行客に愛されており、その絶大な魅力を思いっきり実感することができます。かつて、澎湖諸島は「台湾海峡に点在する真珠」と表現されてきましたが、地理や風景、グルメや特産品といった魅力は広く知られているものの、この玄武岩を基礎とした海に浮かぶの石の街が、いかにしてむき出しの岩石の上に生命と文化を育み、そして今日の澎湖の人々の生活に影響を与えてきたのか、これまでの観光PR動画ではあまり触れられることはなく、よりディープな澎湖の旅を期待する方々にとってのガイドの役割を果たす映像が不足していました。
今回、交通部観光署澎湖国家風景区管理処(以下「澎管処」)が企画したシリーズ動画「響く波の音、澎湖探索」では、国内のベテランドキュメンタリーチームが製作に参加。ドキュメンタリーの手法で「石」を出発点に、それぞれ玄武岩地質の地形、アジサシの生態、古民家、歴史ある廟などの4つのテーマをリンクさせつつ、澎湖の島に息づく生命の中でもあまり知られていない物語にスポットを当てて掘り下げて、澎湖の多くの観光資源の中に見られる伝統を受け継ぐ人々の生活、祭典や儀式、風習、古跡建築などを解読し、大切に保存しています。
シリーズ動画は遥か昔の澎湖諸島の誕生から始まり、島の地質の生成年代をめぐり、玄武岩の独特な地形の過去と現在を垣間見ることができます。続いて渡り鳥の移動ルートと海流が交わる澎湖が命の停留所となり、海の生物が提供する豊富な食物によって、玄武岩で構成される大小の島々はアジサシが暮らし、繁殖する家となり、現地の人々の命もまたここで受け継がれていきました。やがて人類がこの島に上陸すると、至る所で手に入る石材が文明を切り開く重要な資産となりました。先史時代から、人類はここで石材を応用して生活に必要な石器を作り出し、数百年来、澎湖の人々はさらに石を使って生活の安定と幸福を守ってきました。住居から、廟、漁業(石干見)農業(菜宅)まで、すべてが生活に密着しており、澎湖建築の代表的なイメージとなっていったのです。そして、集落と共に存在しているのが廟です。数多くの廟がある澎湖は、まさに「神々の郷」です。廟は島の人々にとって心の拠り所であり、先人の記憶と願いを載せた場所でもあります。石彫から木彫、彩色画から剪粘まで、歴代の職人がここで一生の精華捧げ、澎湖の魅力的な信仰の世界を生み出してきました。
澎管処の呂玉鉛副処長は次のように話しています。「映像は観光PRにおいて最も効果的なコミュニケーションツールです。今回私たちは、画面を通じて澎湖の「真、善、美、奇」というリアルな姿を表現し、澎湖の知的な旅をPRすると同時に、環境教育の一環としても、旅行客の皆さんの自然保護や文化保存の意識を喚起し、さらに世界における澎湖旅行のブランドイメージアップを目的として、ドキュメンタリーの手法で澎湖の豊かな自然と文化を丁寧に描きました」。
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