澎湖で知的な旅をいち早く体験 – 2019澎湖元宵乞亀カーニバルが開幕
108-02-16
資訊組
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「乞亀」は澎湖に伝わる伝統民俗行事のひとつで、新年の豊作と平安を祈願するため、澎湖の各廟では元宵節の期間中に、幸福と願望の成就を祈念する乞亀の催しが開催されます。澎湖国家風景区管理処(以下「澎管処」)は、澎湖元宵節の賑やかなムードと、乞亀の文化的意義を観光客に体験していただくと同時に、島での休暇とのんびりとした田舎町の良さをも楽しんでいただこうと、特別に2019年2月16日に文澳祖師廟にて「2019澎湖元宵乞亀カーニバル」を開催し、今年の澎湖元宵節の幕を開けました。
全国各地が元宵節に観光客を呼び込もうと、白熱した様々なアイデア合戦を繰り広げる中、依然として伝統を守り、本来の自然な形をとどめる澎湖元宵節の乞亀祈願は、今や知的な旅の達人がこぞって探索・ルーツ探し・体験に訪れる、新春の新たな観光スポットとなっています。今回のイベントでは、文澳祖師廟で加持祈祷を受けた800セットの澎湖平安亀記念コインが、ポエ占いを通して会場の方々に配布されたほか、「2019田舎町観光イヤー」のマスコット、「菊島浩客」の除幕式も行われました。また、国内外に知られる風船名人の林家巧氏もゲストとして登場し、会場でパフォーマンス披露と風船亀製作の指導を行ったほか、亀メロンパンと肪片亀(もち米と砂糖で作る縁起物の亀)の楽しいDIY活動も開催されました。夜の部では、陣太鼓、涼傘、音楽などのステージや謎解きといったプログラムが展開されたほか、有名タレントの沈文程氏もイメージキャラクターとして登場し、会場は大変な熱気に包まれました。
澎管処の許宗民処長によれば、「澎湖の元宵節は旧正月よりもずっと賑やか」だそうで、澎湖の人々が元宵節をいかに重視しているかが分かります。澎湖の乞亀の風習には、平安を祈願する意味合いがあり、ポエ占いで神の同意を得た者は、この先一年間の仕事順調と無病息災を象徴する、様々な「亀」を持ち帰ることができます。そして翌年には、自分が持ち帰った亀と同程度のものか、もしくはそれ以上の数を奉納し、幸運を次の人に分け与えなければならないのがしきたりです。かつての肪片亀と紅亀餅(赤い亀の形をしたあんこが包まれている餅菓子)から、近年では米亀、素麺亀、金で造られた「黄金亀」、並びに各種生活用品で作られた亀まで、様々なものが乞亀に登場するようになり、時代の変化につれて、伝統文化に地元の風習が融合し、元宵節をより多彩で楽しいものにしています。台湾の代表的な元宵節行事を表す「北天灯、南蜂炮、東寒単、西乞亀」という言葉があります。そのうちの「西乞亀」は、まさに澎湖の元宵節を称えるものであり、乞亀の持続的な継承とさらなる発展への期待の意味も込められています。
また、「2019田舎町観光イヤー」の推進に合わせ、より多くの観光客を澎湖の各田舎町や村落に呼び込もうと、澎管処は元宵節イベントの熱気と魅力を利用し、乞亀文化のPR活動を拡大して実施しました。PR活動では、特別に「平安亀記念コイン」を1万セット製作し、イベントに協力する澎湖天后宮などの10軒の廟に提供しました。乞亀を観光客に体験してもらうとともに、廟の参拝客は観光客となり、乞亀文化への愛着を観光客に持ってもらえるようになることが期待されます。さらに、幸福祈願の民俗行事である乞亀の文化的意義を観光客に知ってもらうため、洗練されたデザインの元宵乞亀紹介リーフレットも用意したほか、澎湖の伝統文化、民俗的特色、自然風景などの様々な観光資源を結び付けた「元宵スタンプラリーで菊島浩客フィギュアと交換」のイベントも開催しました。澎管処では、こうしたおまけのちょっとした景品を通して、澎湖を訪れたすべての方々に、楽しい思い出をたくさんお持ち帰りいただきたいと願っています。