青湾サボテン公園は、もともと日本統治時代に使われなくなった軍事施設のあった場所で、整備された後、サボテン公園へと生まれ変わりました。玄武岩を積み上げた石垣と特殊な柱状の玄武岩の景観が広がり、一番高い場所まで上ると美しい海の風景を愛でることができます。公園に足を踏み入れると、膨大な数のサボテンに目を奪われることでしょう。ここのサボテンの品種は百種近くに上ります。このほか、パーク内には、DIY体験やバーベキューを楽しむコーナーも設けられています。
青湾サボテン公園は様々な特色ある植物を見ることができるだけでなく、珍しい遺跡も参観できます。日本統治時代の軍営、観測台、砲台とトーチカ、弾薬庫と排水溝などの施設が状態よく残されており、そのうちの一つ、1902年の大山要塞砲台は、澎湖で最も古い日本式の砲台です。
公園の傍らには澎湖国際潛水センターもあり、独特の地形のため、湾内の風波は小さく、特にビギナー向きです。また自動車で三分ほどいったところには、真っ白な嵵裡ビーチが広がっています。サンゴと貝殻の遺骸で構成された嵵裡ビーチは1キロメートルあまり伸びており、海域も穏やかで、海水も青く澄み切っています。ここでは砂丘の景観も鑑賞できることから、澎湖本島で自然の条件に最も恵まれた海水浴場に数えられています。かつての澎湖の有名な海水浴場も、一時はさびれていましたが、近年になって業者が参入し、飲食や宿泊、水上活動の経営に乗り出したことで、嵵裡ビーチは澎湖で最も人気のある砂浜の一つとなりました。嵵裡のコミュニティを訪れると、あちこちで干物を作っている様子が目に入って来ることでしょう。ここには数多くの魚介の加工工場があります。ぜひ、地元でも名高い「くさや」をお試しください。
アクセス情報
23°31'32.44800"N 119°34'0.94800"E