湖西郷に位置する林投ビーチと林投公園は、隘門ビーチと連なっています。ビーチの砂の質は細かく綿密で、砂の色が金色に見えることから、林投「ゴールド」ビーチとも呼ばれています。ビーチには、貝殼、愛情、潮騒、そして音律などコンセプトを取り入れ、心の貝殻をイメージした貝殼教会があります。屋根の上には、四葉のクローバーのが配され、時間とともに変わる光と影の律動は、このビーチの大きな魅力となっています。
ロマンチックな情景のほかに、林投ビーチでは「牽罟」と呼ばれる澎湖伝統の漁を体験することができます。林投村は澎湖でもこの伝統の「牽罟」が行われている数少ない場所です。牽罟は、昔の澎湖でよく見られた漁の方法の一つでしたが、現代的な漁の器具が進歩し、生活方式も変わったことから、次第に姿を消すようになってゆき、いまではここで体験できるだけになってしまいました。
いわゆる牽罟は、地引網を使った漁法で 浅瀬や海底の岩の少ない場所に適しています。黄昏時から明け方にかけて行われます。漁民たちはまず小さな船で外側を囲い、網を海の中に投入します。陸地にいる人は、網の二か所を岸辺に固定した後、力を合わせて網を岸の方向に向かって引き寄せます。そして最後に網の中の魚を捕獲するのです。漁獲の内容は季節によって異なり、ムロアジやマアジ、イカ等がよく見られます。もし小さな魚や食べることのできない海洋生物が網の中にいた場合は、海の中にリリースします。
アクセス情報
23°33'21.06000"N 119°38'19.28400"E