埠頭の脇にあるビジターセンターで、行楽客に旅行のインフォメーションを提供するほか、売店も併設しており、ここから員貝嶼、澎澎灘、鶏善嶼や錠鉤嶼等に向かうチケットを手配することもできます。
岐頭村は、「抱墩」と呼ばれる澎湖伝統の漁業の方式が残っています。「墩」とは、石で潮間帯に築いた出入口のある囲いを意味し、またの名を「魚仔厝」とも言います。通常は、地元で採れるサンゴ岩を積み重ねて造り、潮の干満を利用して魚を捕まえます。満潮の時、海底を泳ぐ魚が「墩」の中に入り込み、漁民たちは干潮の時に潮間帯に行って、「石墩」を崩して、網で中の魚をすくい取ります。澎湖伝統の抱墩の漁場は、おもに白沙郷北側の潮間帯にあり、そのうち赤崁と岐頭の墩群は規模も大きく、広々としており、岐頭には300基あまり存在します。
墩ごとに形や大きさが異なるため、使う数の石の量や積み上げ方も違ってきます。通常、毎年春のホンダワラが育つ時に準備を始めます。岸から近いホンダワラには小さなハタが集まり、6月くらいになるとハタが外海に泳ぎ出します。この時になると、石墩はもう無用の長物なので、漁民たちは石墩を撤去します。これを「散墩」と言います。翌年の春、漁民たちが再び「石墩」を積み上げ始めるのですが、これを「撿墩」と言います。主にモヨウハタやフエダイ、ヤイトハタなどを捕まえることができます。
アクセス情報
23°38'58.27668"N 119°36'33.39144"E