今年度初めて大々的に開催された「澎湖国際海湾イルミネーションフェスタ」が複数の国際コンペにおいて優秀な成績を収めました。光を使ったインスタレーション《隠された海》（原題：隱匿之海）が「2019年度ブリスベン・デザイン・アワード」の展示デザイン部門において金賞に輝いたのに続き、イルミネーションイベントのキュレーションについても「2019年度ベルリン・デザイン・アワード」において高い評価を受け、銀賞を受賞しました。澎湖国際海湾イルミネーションフェスタが国外においても好評を博し、澎湖の世界的な知名度の向上に一役買いました。
 
ブリスベン・デザイン・アワードは、建築、広告、マルチメディア、平面およびクロスオーバーデザインの部門に分かれており、今回、作品が見事金賞を獲得しました。賞を通じて台湾の郷土音楽の美しさと台湾がエコロジーを重視していることを伝えることができ、また、多元的な芸術を人々に浸透させる展示活動においても、台湾のデザインの実力を示すことができました。初のクロスオーバーアートは、多元的な芸術の形でジャンルを超えた大作として現れ、デザインの範疇を無限の可能性で満たしました。それぞれのインスタレーションのテーマに観光客が目を見張らせた今年度の澎湖国際海湾イルミネーションフェスタは、デザインの段階から展示の段階に至るまで、台湾ランタンフェスティバルのメインランタン《珊瑚の心》（原題：珊瑚之心）を制作したライトアーティストの劉治良（Sammy Liu）氏が率いるキュレーションチームが中華民国交通省観光局澎湖国家風景区管理処の招請を受けて一手に手掛けました。塩分を多く含んだ海風による浸食という厳しい条件を克服して作り上げた長さ15mに及ぶメインランタン《鯨のアーチ》（原題：鯨動海湾）および全長200メートルの西瀛レインボーブリッジを作品に仕立てた《光り輝く澎湖》（原題：光耀菊島）は、見る者を驚かせました。
 
中でもシルク・ドゥ・ソレイユのプリンシパルダンサー・張逸軍（Billy Chang）氏とともに演出を行ったテーマインスタレーション《隠された海》は、ダンスとライトアートを融合したドラマチックな演目となっています。パフォーマーの肉体、音響効果および照明効果を巧みに利用し、光と影を表現するにとどまらず、インスタレーションとメロディーの抑揚が組み合わさり、フィジカルアートのパフォーマンスが空間で無限の可能性を繰り広げました。本作品は、芸術性に優れており、「2019年度ブリスベン・デザイン・アワード」金賞の栄誉に輝き、イルミネーションイベントのキュレーションについても「2019年度ベルリン・デザイン・アワード」銀賞という高い評価を受け、澎湖国際海湾イルミネーションフェスタは世界の舞台においても輝きを放ちました。
 
周永暉観光局長は、次のようにコメントを残しています。「『2019澎湖国際海湾イルミネーションフェスタ』は、テーマインスタレーションから手の込んでいることが見て取ることができたほか、演劇に集中できるように設計されており、光テクノロジー、色絵、舞踊、音楽といった異なる芸術の要素が融合されていました。また、世界の海洋保護問題についても発信しており、ご来場者に地域のドラマチックな物語および文化・気候の特色に対する理解をより一層深めていただくことができました。徐々に見る者を引きつけるストーリー、ストーリー性に満ちた豊富な内容が、世界で極めて大きな影響力のある『ブリスベン・デザイン・アワード』および『ベルリン・デザイン・アワード』において高い評価を得る結果につながりました。」
 
「2020国際澎湖ベイイルミネーションフェスタ」は、すでに観光局が2020年度の最注目重要事業の一つにリストアップし、2020年8月8日から10月31日の予定で開催が計画されています。事前に宣伝して周知を図ることにより、より豊富で、より多元的で、よりエコロジーな創造力に富んだハイライトおよび作品をすべての澎湖の地域住民および澎湖を訪れる観光客にご覧いただき、「国際澎湖ベイイルミネーションフェスタ」の観光ブランドが今後も輝きを放ち続けることを期待しています。