小池角の双曲橋は、真っ白の橋がまっすぐ海の沖に向かって、遠くまで伸びており、左右の両側にはそれぞれ緑色のあずまやが設けられています。双曲橋は潮間帯の上を走っており、天気がよく、満潮の時と重なれば、真っ青の空と足下の青い海が織りなす海ならではの景観を満喫することができます。干潮になると、潮間帯から岩盤が姿を見せ、地元の住民たちが貝や魚を捕るためにここへやって来ます。

双曲橋の対岸は虎目石滬で、池西村で唯一の単滬房石滬です。1947年くらいにつくられたもので、玄武岩を積み上げ、左右両側の石の堤防の中間に滬房を挟む造形が、ちょうどハート形のネックレスのようにみえます。魚の群が満潮時に石滬の中に入り込み、干潮の時に中に取り残され、漁民がこれらを捕らえます。これは、昔ながらの澎湖独特の漁業のスタイルなのです。虎目石滬をじっくり観察するのであれば、潮の干満の時間を確認した上で、干潮の時に訪れると、ハート形の石滬を見ることができます。

なお、虎目石滬は個人の所有する財産であり、干潮時の潮間帯はとても滑りやすくなっています。無断で立ち入ったりすることのないよう、注意してください。