吉貝嶼は澎湖北海で最も大きな島で、村民の集落は主に観音寺から武聖殿の一帯に集中しています。澎湖の大多数の地区と同じく、吉貝の昔の住宅はサンゴ岩か玄武岩を使っていました。サンゴ岩は、サンゴが死んだ後、海底で堆積してサンゴ礁石灰岩となったもので、岩の塩分を減らすことで、建築材料として活用することができました。建築する時は、先ず鉄線をワイヤーで縛り、の範囲を決めて、それから石を積み上げてゆきました。澎湖の建築の特色といえるでしょう。
集落の中心にある武聖殿は、吉貝で最も古い寺院です。二階建ての建築で、文衡聖帝を祀っているほか、関聖帝君、すなわち関公も祀っています。近くにある観音寺と武聖殿も、村民の信仰の中心です。言い伝えによると、百年あまり前、吉貝の東方の海面に赤い光が射したところ、村民はそこに金色の観音像を見つけ、早速持って帰りました。まず武聖殿で祀り、それから資金を募って現在の観音寺を建てたところ、吉貝が見違えるように繁栄したということです。
集落の後方には、数多くの菜宅が見られます。これは玄武岩やサンゴ岩を積み上げて造った建築物で、強風を防いで、作物を順調に成長させるためのものです。北に向かって進むと海岸に出ます。ここでは、きれいなビーチとが広がっています。近年、海流で運ばれて堆積が進んだことで、吉貝嶼北崁の西北端の砂洲が拡大を続けており、潟のような地形を形成するようになりました。ほとんど陸続きのような状態になっており、吉貝嶼の面積も拡大しました。
アクセス情報
23°44'32.06400"N 119°36'47.66400"E