虎井嶼は馬公市から約7海里、船で25分の距離にある、澎湖列島で七番目に大きな島です。島の中央が低く平らで東西が突起し、高くて険しい断崖絶壁は玄武岩の横状節理で形成され、壮観な眺めとなっています。引き潮の際には静かに透き通った浅瀬が眺められ、その光景は澎湖八景の一つである「虎井澄淵」として知られています。
虎井嶼と言えば「虎井沈城」の伝説を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。「虎井沈城」とは虎井の海底に廃墟となった城壁が残っているという伝説です。「虎井沈城」はいまだに神秘のベールに包まれており、学術界では二つの意見に分かれています。一つは「海底に沈む古城とは桶盤や虎井にあるような特殊な玄武岩節理の地形で、これが海にまでそのまま伸びており、城壁のように見える」というもの。もう一つは原因不明の自然景観というものです。このように現地の古書には民間伝承がいくつも記されています。
アクセス情報
23°29'4.16400"N 119°30'48.67200"E